ゆびきりげんまん

[ 2007年8月12日(日) ]

私が購読している「みやざき中央新聞」に【江戸しぐさで こころ豊かに】というコーナーがあります。書き出しに、江戸しぐさの本質というのは何かと言いますと、実はとても単純で、当たり前のことんですけど、「約束を守る」ということなんですと書かれています。

要は、江戸商人は口約束であり、口約束を守る人は信用できるということなんだそうです。さらに、口約束は一番最高の約束であり、最低の義務で、約束の中でも一番大事な約束だと書かれています。何も書き物があるわけでない、口約束だからこそ、お互いの信用のみが担保ということだと思います。

子供の頃、「ゆびきりげんまん」と言っていましたよね。「げんまん」は、「拳固一万回」ということだそうです。嘘をついたら拳固を一万回ですから、死んじゃいますよね。それくらい厳しく約束を守るということが子供の遊びにも入っていたわけです。それと、「死んだらごめん」と江戸っ子が言ったら、「死なない限り約束は守る」という決意表明で、絶対であったそうです。

そして、むすびの言葉が素敵です。「たとえば10人のうち9人が同じ意見で、1人だけ違った意見があったとしても、番頭がその1人の意見に納得したら、それを取り上げる。決して数だけで決めない。これは民主主義と違うところであり、江戸のしぐさの本質です。」感性を大切にするのが江戸っ子ですね。

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