生活保護制度

[ 2007年8月5日(日) ]

今月21日からの議員特別研修(社会保障・社会福祉コース)に参加するのですが、事前に課題が出されており、昨日は一所懸命に勉強してネットで提出しました。

今回の研修テーマは「生活保護制度」で、課題も生活保護制度に対するものでした。資料から歴史や現在の状況を勉強したのですが、制度疲労を起こしているということがハッキリと分かります。1950年に制定され56年が経過しているのに抜本的な法改定は一度もされていないということをみてもその特異性がわかります。

どうして今まで何も手をつけずにやってきたのか、本当に不思議です。平成7年度以降、保護率が急激に上昇して、平成15年度には保護率が10.5%となっています。その大きな要因は、高齢単身世帯の増加と言われています。近年のニートやホームレスなどの問題も深刻となってきていますが、それに対する行政の体制不備も指摘されています。

やっと政府も重い腰を上げる準備を始めたようです。それは、勿論、財政事情もですが、機能不全に陥っている生活保護制度をこれ以上存続させる理由が見当たらないということもいえると思います。生活改善を支援するプログラムの開発こそが優先されるべきです。とりあえず「お金」という発想は、1950年代の過去の遺物です。

今、スケジュールを見たら、20日から大津に行かなければならないことが分かりました。帰ってくるのは24日ですから、4泊5日の自主研修です。(全国市町村国際文化研修所という自治体職員等の研修に活用されている施設で行われます)