― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2009年6月3日(水) ]
広島県の渇水対策本部が昨日設置されたましたが、今日の雨くらいでは解決にもならない。私たちの地区はため池で稲作をしているので、「このままではどうなるんだろう」という話しが出始めている。
例年の2割にも満たない降水量では、ため池の水も減るばかり。代掻きの頃は、これほど降らないとは誰も思っていなかったのだが、水位が下がってくるに従って心配になってきている。田に水をあてる(ため池から水路を通して水を田に入れること)にも田圃の水漏れを見て歩きながらあてるくらいの心遣いは必要だ。
私が水あてをしていた頃は、ため池ののみ(栓)を抜いて、水路を水と一緒に田圃まで帰り、田圃に水を入れながらあぜの周りをはだしで踏んで歩いていたものだ。水路もかなりの距離があり、道中に数箇所ある分岐をふさいだりしながら、ごみを取り除きながら帰るのです。大抵、近所の人と交代でこの作業を繰り返していました。
水がない時は、「水喧嘩」が起きます。ですから、のみを抜く時間と閉める時間を決めるのですが、勤めがあったりするので約束破りがでてきます。今ではそんなことはありませんが、大の大人が大声で喧嘩しておられました。しかし、このまま雨が降らないようであれば、集落で集まって協議が始まります。無駄がない水のあて方を話し合うのです。
我家は上水道ですが、井戸水のご家庭は心配ですね。梅雨にどれほど降るのか、これも心配です。降りすぎれば災害が発生しますし、降らなければ作物もできません。水のありがたさが実感できる今日この頃です。
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