― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2007年4月28日(土) ]
外がやけに騒がしくなってきましたね。トップカーで肥を配る人や、トラクターで田を耕す人、あるいは、代かきをする人と、一気に田圃の季節です。
米価が下がっても、この季節になると自然と田圃に入るのが百姓の慣わしです。身体が覚えている「習性」かもしれません。私は今では田圃に入るのは、年に1回程度になってしまいましたが、あの水田の泥の感触はなんとも気持ちの良いものです。正に地球を感じます。
しかし心配なことがあります。それは、若い人の姿がまるで見えないことです。大抵が腰のかがんだ高齢者の方々に見えます。機械の上に乗ってできる作業ですから、少々のご高齢の方でもできますからね。でも、いつかはできなくなるのは自明の理ですが、後継者は?
私はこれからの農業はプロでないと残れないと考えています。そしてもう一つ「箱庭農業」という趣味の世界も生き残れると思います。そうです、両極しかないということです。プロとは、社員として働く農業従事者をいいます。「あなたの職業はなんですかと言われれば、会社員です」と言えるプロを育てなければなりません。
そして、農業というものを残すための「箱庭農業」です。我々は営々と稲作を通して食文化を育んできたということを残すことをしなければなりません。どこかの国から食料はやってくるという様な安易な考えをすることを阻止しなければ、日本の将来はありません。大砲の弾より食料を止められることの方が、現実に死活問題となります。これが日本の現状だということを自覚して下さい。
田圃の季節という表題でしたが、ついつい熱くなってしまいました。
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