益田市の市長選に思う

[ 2012年7月30日(月) ]

これほどの僅差とは思なかった。14645票と13494票であるから、1151票差で、新人の山本浩章氏が当選されました。そして、あまり報道されていませんが、市議会議員の補欠選挙では、9633票と9547票に7370票と、3候補が激戦を演じた模様です。

投票率は、市長選が68.89%。補欠選挙は、68.87%です。およそ1年前の市議会議員の一般選挙の投票率は73.87%でしたから5ポイントの減少ですね。あれほど対立軸を明確にして戦った割には投票率が下がったということは、どういう判断をすればいいのでしょうか。市議選の補選では、僅か86票さでの当選ですから、こちらも市長選の代理戦争であったと考えられます。

これは政策とかではなく、上手く選挙をした結果ではないかと私は思います。新聞報道などによると、山本氏の出馬表明は3月であったが、急速に支持拡大が進んだとあります。現職の福原氏は、批判をはねのけるだけの明確な説明ができなかったのではないでしょうか。議員の多くが新人候補支持であったそうですが、動いていないと私は考えます。

一騎打ちとは、こんなものなのかも知れません。それにしても、現職を破るということは、かなりの不満が市民の間にあったということは言えると思います。トップダウン方式は時として独裁的行政運営となる危険性を秘めています。山本新市長の手腕に期待し、これからの益田市を注視していきたいと思います。