公務員の評価は

[ 2012年7月31日(火) ]

今日の中国新聞には、益田市の新市長が特集されていましたが、どうも隠れた争点は、公務員の評価だったようです。敗れた現職は、公務員批判と議会批判を展開し、勝った新人は、「張り切って働きなさい」とエールを送っています。

庄原市議会では、3月議会と6月議会で連続して、市職員給与の減額提案を否決しました。市長は、官民格差ということから10年前のマニフェストを引っ張り出して、民に比べて官の給与は高すぎるということが提案理由でした。机についているだけで何もせずに時間が過ぎるのを待っているだけの公務員であれば大いに問題ですが、そのような仕組みにはなっていないと私は思います。

それなりの勉強をして庄原市職員として採用されているのですから、優秀である筈です。では何故、公務員批判が展開されるのでしょう。「お役所仕事」という言葉に代表される、物事が進まない様が挙げられます。これは内部の問題であり、トップが適材適所に優秀な職員を配置していれば何ら問題ありません。傍を楽にする環境になっていれば、役所だろうと一般企業だろうと同じです。

民主党が政権を取った時に、「政治主導」ということから官僚を排除しましたね。その結果、最たるものは、東日本大震災での後手後手です。政治主導ですから、「どのようにしましょうか」としか官僚は言いません。官僚を使いこなすという言葉は好きではありませんが、官僚と敵対する必要はありません。政治は政治家だけでできるものでないことを理解する必要があります。

公務員には公務員にしかできない仕事がたくさんあります。そんな仕事を与えることができるトップを熱望して益田市の市民は1票を投じたのだと思います。