無線LAN

[ 2008年4月22日(火) ]

庄原市はCATVを諦めて、ADSLでブロードバンド整備を推進することとしたのですが、そのADSLも接続できない地域の解決が重大問題です。そこで、庄原市がもっている光幹線を活用した、無線LANシステムの構築となるのですが、これが簡単にはいかないから大変なんです。

以前のブログにも書いたように、長崎県の「人参ネット」に視察に行った「情報伝達システム調査特別委員会」は、無線LANの概要は理解できているのですが、担当課が「人参ネット」の無線LANの仕組みなどが分かっていないので深い議論ができませんでした。つまり、安価に無線LANをやろうとしたら、「人参ネット」しかないと言っても過言ではないのですが、あまりにもマニアックで開発途上という側面もあり、誰でもが出来るというものではないからです。

実証実験と言いながら、誰がするのかという事業者選定が出来ない状況で、本当に出来るのかという議論を私は仕掛けました。予算も十分ない中で、理想は高くですから大いに無理があります。そこを打破した「人参ネット」にあったのは情熱だけでした。その点を私は何度も繰り返しました。「誰が受けるのか」、「NPOを立ち上げるのか」、問題は、人ですよと。時間も経過する中で私は独自の提案をしました。

それは、敷信自治振興区として実証実験に取り組んだらどうかということを申し上げました。敷信地区はADSLが使える地区もありますが、使えない地区もかなり残っています。新たにNPOを立ち上げることを考えれば、自治会とか自治振興区でやったほうが実効性もありますし、第一、早くできます。私は前々から区長に、情報伝達の一つにネットを提案していましたので、是非とも実行して欲しいのです。

会議が終わると早速、区長を訪ねて私の提案をお話ししました。区長も広報誌を読まない世代などの問題もあったりして、区のホームページ活用も模索されていたので、「前向きに検討してみよう」となりました。前向きとは、限りなく実行する可能性が高いことをいいます。帰り際に、「あんまり荷をかけるなや」と独り言のように言われていましたけどね。