― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2008年4月13日(日) ]
また、悲しい知らせが入ってきた。私が所属する「異業種グループ」の親分が昨夜、帰らぬ人となった。近年は少し体調を崩されて元気がなかったのだが、それにしてもあまりにも早い幕引きに呆然としている。
飲めば饒舌という人だったが、素面のときは、そこにいることさえ分からないほど目立たない人だった。彼は酒屋を営んでいたのだが、終生、2級酒の燗を愛しており、「これが一番美味い」と言い続けていた。酒に対する薀蓄も彼の右に出る者はいないと思えるほどのものを持っていたのだが、決してひけらかすようなことはなかった。兎に角、酒を飲んだら隣に座った人間が悲劇の主人公になる。平手で容赦なく叩くのだ。
私に「日々是清掃」という鍵山秀三郎さんの本を差し出して、「これを読んでみい」と言ったのは彼だった。だから彼こそが私を「掃除に学ぶ会」に引き込んだ張本人であるから、私の大恩人ともいえます。庄原に掃除に学ぶ会を立ち上げるときも、初代会長として設立に尽力くださいました。彼と私とN田先輩と3人で、京都山科にある一灯園に「お掃除研修」にも行きました。実は、N田先輩にとっても大恩ある先輩だったのです。
彼は無類の読書家で、博識であったことは間違いない。若いときから「商業会」の研修に出向き、今は亡きダイエーの中内功に憧れながら、マーチャンダイジングに関する勉強を続けていたのです。自身もスーパーマーケットを興すのですが、開店の日の目を見ることなく借財のみが残るという人生最大の屈辱を味わった時期もあります。正に、波乱万丈の人生そのものだった福場正道。ご冥福を祈ります。
« 前の記事 | | | 次の記事 » |