あれから1年

[ 2011年7月18日(月) ]

昨年、7月16日の豪雨災害から丸1年が経ちました。未だに被災者の方々は避難生活を余儀なくされておりますが、後継者問題等も絡み、新天地探しも難航しているようです。

川北町の篠堂地区から避難している人たちは、あの時の恐怖から、同じ場所に家を構える気持ちにはなれないと言われるのは良く理解できます。特に九死に一生を得た方には、忘れようにも忘れられない体験からくるPTSDは、一生涯まとわりついてくる厄介な障害ともいえます。

概して高齢者の方々が多いので、新たに家を求めることにはためらいがあります。今後の生活は年金だけが頼りですから、大きな出費は慎みたいとおっしゃっていますが、私がそうであっても、同じことを考えると思います。私たちの周りには多くの空き家がありますが、何とか被災者の方々のお役に立てられないでしょうか。

私が知っている空き家は、1軒や2軒ではありません。家の周りには畑もあります。中には、上下水道が完備した空き家だってあります。いつも問題になるのが、仏壇だということも知っています。被災者だけに限らず、都市部の人たちに庄原市に来て住んでもらうつもりなら、ちゃんとした空き家バンク制度も必要です。

1年前の大きな教訓が生かされたまちづくりになっているか、検証活動も必要です。超大型の台風が接近して来ていますが、河川は大丈夫でしょうか。警戒警報が早く出せることと、安心して暮らせることは別次元だと私は思います。