農吉10周年

[ 2016年10月17日(月) ]

早いもので、皆で農吉を立ち上げて10年が経ちました。保育所の指定管理者に手を挙げるために急遽立ち上げた会社でしたが、地域の皆さんのお力添えで、今では農業部門や畜産部門と、成長させていただいています。

11年前、長年、福祉作業所のお手伝いを一緒にしていた先輩が、勤めていた組織を早期退職することを決意しました。先輩は予備校で多くの生徒を指導して成果を挙げ、最終的には副総主事で経営に携わっていましたが、帰郷して農業に取り組もうと考えたのです。そこに私が、保育所の運営の話を出した所、幼児教育にも熱心に取り組んでいた彼が、「挑戦したい」と言いました。

私が住んでいる板橋町には、日本でも相当早い時期(80数年前)、広島県では最初の保育所が作られました。我々の原点は、実は板橋保育所です。仲間に私の先輩を紹介し彼の考えを聞くと、「よし、やろう」となりました。幾多の困難に直面しながらも、「農を基本とした保育」を理念に掲げ、敷信みのり保育所の指定管理者になることができました。

昨日、本社で創立10周年記念の農吉マルシェを開催しましたが、どうして社名が、株式会社 敷信村(しのうむら)農吉(のうきち)なのかご理解いただけたのではないかと思います。地域で生産された野菜や果物、乳からチーズ、お米、純米酒と、農を基本という理念を頑なに守りながら地域に根差した会社であり続けなければなりません。