これから山口

[ 2009年6月27日(土) ]

友人が山口県宇部市で平飼で養鶏をやっている。今から10年前、彼が我家に遊びに来たとき、総領の山の中で個性的養鶏家に出会ったことが彼を養鶏の道へと進ませたのです。

彼は議会の議事録を専門に扱う会社の社長をしていました。業界ではそこそこ有名で、九州ではNO1だったように聞いています。猛烈な営業で、業績を伸ばしてきていたのですが、実は息子が会社のあとを継がないと言ったのです。息子は長崎県の島原にある障害者施設で指導員として働いていました。いずれは地元に帰ってきて手伝うものと考えていたのですが。

友人と一緒に彼の息子の作業所を訪ねたこともあります。私も知的障害者施設の運営を手伝っていましたので、結婚もできない給料であることも分かっていました。彼はどうすれば子どもたちが幸せになれるかということを考えたのです。彼には子どもが3人おります。長女は京都で金光教の教会で暮らしています。次女は地元に残り結婚して幸せに暮らしています。

結局、結論から言うと、親父は会社を整理(譲渡)して、そのお金を元に平飼で養鶏を始めました。ゼロからのスタートです。1億近いお金をつぎ込みましたが、何とか10年目を迎えました。私は荒地の時代から見てきています。今では5000羽からの鶏を平飼で飼っていますが、人は奇跡と呼んでいます。労働者は、彼と奥さん、息子夫婦、障害を持っている若者2人です。

当選したら行きますよと約束していたのですが、やっとその日がきました。宇部と言っても小野湖の源流近くで、美祢インターの近くです。今晩は仲間が集まって農園で大宴会です。実は彼は1人で10年間、農園で暮らしています。ご心配なく、仙人のような暮らしではなく、ウシュレットの水洗トイレもある文化的生活を送っていますから。

では、行って来ます。