原爆の日に草刈り

[ 2016年8月7日(日) ]

6日の朝は草刈りをすると決めていた。8時15分に黙とうを捧げ作業開始。この暑さに草刈りをする人間は殆どいないが、私には、「草刈をしろ」という天の声が聞こえた気がする。

これまでも8月6日は特別な日であったが、今年はもう少し特別の日と感じることとなった。それは、71年前に被爆した母が入院したからである。これまで何度も入院を経験している母だが、原爆の日に自宅に居なかったのは初めてだ。先ほども病院に行ってみたが、「家に帰りたい」と言っていた。幸いに、症状も安定しており明日は退院できるみたいで安心した。

被爆者も高齢化してきており、当時を語る人も減ってきている。私が同じ体験ができる訳ではないが、せめて、暑さの中で草刈りをして墓の掃除をすることにしました。確かに暑かったけど、71年前とは比較にならない。こんことを書くのも恥ずかしいのだが、初めて本気で墓掃除をした。多くの御霊が眠る我が家の墓を。

今年は、広島の平和公園をアメリカのオバマ大統領が訪問し、メッセージを世界に向けて発した。大統領の任期も残り少なくなり、影響力も限定的と判断しての訪問だと思うが、原爆を投下した国の大統領が投下された都市を訪問する意義は非常に大きい。71年が経過して初めて実現できたことを私は新たな歴史の一歩と思う。それほど今の世界は緊張している。