― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2016年1月13日(水) ]
ちくま書房の「地方創生の正体」というタイトルの本を読んでいます。サブタイトルは、なぜ地域政策は失敗するのかとなっており、国の言うことを聞いて「地方創生」に走ると地方がリストラされるだけというお話みたいです。
まだ読み始めたばかりですが、金井先生の考え方の部分を読んでいると、本当に上手く国に騙されて動き始めているって感じます。地方の人口が減ろうが国がどうのこうのと言うのは本末転倒であり、自分たちの無策をまるで地方の責任であるが如くの論調には我慢ならないというから面白い。挙句の果ては、大都市圏から地方に老後は移住しろとは何事かとくる。
言われてみたらそうなんだが、国から言われて成功した自治体は殆ど無いそうである。海士町の例でも、成功したら、「地方創生」の成功例の如く政府が宣伝する。神山町もしかり。何も考えずに、人口を増やすという無謀な計画を平気で書いて国に提出して、殆どの自治体が、「ダメでしたね」って評価をいただく。国はあなたたちが申請した計画ですって言うのです。
東北の複合的災害に関する部分は今からなのだが、国はどうでも計画を立てろと自治体に迫り、全く住民不在の(避難している)計画を無理矢理作ってしまった結果が現在である。少し読んだだけでもこの辛口批評にはうなずける部分が多い。自分たちの払った税金(払う予定の借金返済税金)を自分たちで分捕り合戦しているのは滑稽であるが、これが地方政治なのだろうか。
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