二つの図書館

[ 2014年10月24日(金) ]

今回の視察では、伊万里市の市民図書館と武雄市の市立図書館を見させていただきました。同じ図書館という同一単語でも、こうも違いが歴然としているものかと考えさせられる二つの図書館でした。

伊万里市の図書館は、市民図書館と銘打っています。つまり、市民要望からできた図書館だから市民図書館としたのだそうです。その内容は、文章で表現することは難しいのですが、赤ちゃんから高齢者まで、全ての層に満足を届けることができる構造であり、書架の配置であり、運営の仕組みとなっていました。正に、図書館版、ゆりかごから墓場までです。

方や、武雄市の図書館は、カルイチェコンビニエンスクラブが指定管理者となり、スターバックスコーヒー、レンタルのTSUTAYAが入店しており、スタバつき本屋(文具屋)が全面に出されています。大まかにいうと表部分が本屋さんで、裏部分が市立図書館と感じました。正に、図書館の多様性であり、伊万里市の対極かも知れません。

だったら、どちらが本物の図書館かと問われれば、どちらも本物の図書館と答えることができます。市民満足度というか顧客満足度を徹底的に追及した結果が二つの図書館の姿だと思います。決して、二つを一つにはできません。敢えて言えば、トップの考え方がそのまま反映されているということは確実に言えると思います。

皆さん、是非、二つの図書館に行ってみて下さい。