再生可能エレルギー

[ 2014年2月13日(木) ]

今回のドイツ視察で、ドイツ緑の党のベルリン州事務局に伺ってお話を聞かせていただくことができました。事務局長のミルコ氏は、原子力発電所を無くするのが緑の党の考え方だと力強く語られたのが印象深かったですね。

メルケル首相は原子力廃止を言っているが、代替として実は石炭による火力発電をイメージしているのだそうです。ですから、党としてCO2の出ない再生可能エレルギーによる発電をするようにと抗議のデモをドイツ各地で計画しているそうです。ドイツの現在のエネルギー政策の一つは、風力、ソーラー、バイオガスなどを複合的に組み合わせた新エレルギー村構想で、規模の大小はありますが、急激な勢いで増えていっています。

最新の新エレルギー村として脚光を浴びているフェルドハイムは、正に複合発電村でした。最初は風力から始め、糞尿+トウモロコシ(毎日25トン)によるバイオガス発電、チップボイラーによる加温と発電、ソーラー発電が全て揃っているのです。そして、最大の特徴は発電により発生する熱で沸かしたお湯を配管を通し、暖房と給湯に使っている点です。各家庭がボイラーを持つ必要が無い訳です。

電気とお湯の地産地消と言えますが、広大な畑地があることがそれを可能としています。ドイツの農家の耕作面積(畑地)が100haを超えるのはざらですから驚きではあります。そしてもっと驚いたのは、回収したゴミからバイオガス発電をしているゴミ処理工場があったことです。文章での表現が難しいのですが、日本では見たことも聞いたことも無い、ゴミから宝を生み出す大型施設でした。