講演会

[ 2013年7月3日(水) ]

今日は、澤昭裕さんの講演会が神石高原町にある三和公民館でありました。これまでのブログでも紹介していますが、彼は現在、国際環境経済研究所所長をされていますが、経済産業省の官僚をドロップアウトされた人です。

これまでの日本のエレルギー政策について最初にお話になりましたが、主には発電方法についてでした。東日本大震災で起きた原発事故以来、再生可能エレルギーが脚光を浴びていますが、何故、風力であり太陽光となったのかという経緯を聞かせていただきました。それは、鳩山政権が公約として掲げたCO2 25%カットにより、CO2を排出しないエレルギーに一気にシフトしたのだそうです。

当時の政府は、原発比率を50%にまで高める計画を立てていたのだそうです。時の政権が言う訳ですから、役人は計画変更に動きます。そして、時の政権である菅さんに強烈に進言した人の考えが大きく動き始めることとなったのだそうです。晴れないと発電しない、風が吹かないと発電しない、そんな太陽光や風力の電気の買取を電力会社に義務つけたのです。

そのアップ部分は国民が負担するということにしましたが、ここに大きなマジックがあったのです。買取価格部分は全て国民負担であり、向こう20年間払い続けるという仕組みです。アパートに暮らす人も等しく支払う制度でもあります。これが再生可能エレルギーと言えますか?先行していたドイツでは、太陽光と風力からバイオマス発電にシフトしてきています。ドイツ国民が高負担にNoと言い始めたのです。