洞爺湖サミットに思う

[ 2008年7月8日(火) ]

会派視察で伊達市に行った時、サミットのための物々しい警備に驚いたり呆れたりしたのだが、セレモニーなら止めたほうがいいと昨夜のテレビ報道を見ながら思った。

今回のサミットは成果など期待できないことがハッキリとわかった。NHK特集でサミットの影の交渉役であるシェルパを追っていたが、世界の利害がぶつかりあう中で一致点を見出すことの非常な難しさを見せつけられた思いがした。特に今回はアメリカの落日ぶりがより鮮明になってきているのではないかと感じた。

これは明らかに政策の失敗によるものである。エネルギー政策の正に大失敗である。アメリカに残されたものは世界最大の軍隊だけではないか。その軍隊を養う国力が急降下ということで、国民はオバマという選択をしたのだと思う。もうなりふり構わぬというのが本音ねかもしれない。それを見透かしているのが、中国であり、ロシアであり、EU各国である。

腰抜け日本の腰抜け首相はどこへ日本丸を向かわせよとしているのかさっぱり見えてこない。やっていることはフランスに似ているのだが、強引さで負けている。アメリカの焦りは原子力発電所の世界市場の動きについていっていなかったことだ。知らぬ間でもなかろうが、アメリカの原子力企業を日本企業が買収していたのだ。

そんなアメリカの威信をかけたサミットなんて、茶番劇もいいところだ。日本は技術では勝てるかもしれないが、政治で負けているのが現実です。あのロシアの新人大統領にまでコケにされたアメリカ大統領も、日本の首相と大差ないのかもしれません。もう、サミットなんて止めましょう。税金の無駄使いそのものです。