報道の力

[ 2013年1月25日(金) ]

歩け歩け運動中に複数の方々から、「議会は何で否決ばかりするのか」というご意見をいただきました。否決の背景を説明すると、「そういうことなんですか」と納得されますが、改めて報道の力というものを感じた次第です。

昨日のブログにも書きましたが、滝口市長のインタビュー記事が中国新聞に載っていました。記事だけ読んだ人なら、「市長が荒れている山林を整備して雇用を生み出そうとしているのに議会が反対している」という風に受け取られたみたいです。ですから、冒頭書いた様なご意見をいただいたのだと思います。つまり、事業継承の議論にすり替えられてしまったのです。

事業継承こそが正しい道なんだと市長が言い続けていますが、記事にある年に7200トンの木材を10トン積トラックに換算してみましょう。単純に割り算すると、720台ですね。更に12カ月で割ると、1月60台となります。1月、20日稼働とすると、1日3台です。1日山から10トン積トラック3台の間伐材を出すことで山が再生されると思いますか。

木粉1トン10万円で、年間売上3億円との記事ですが、同様に12カ月で割ると、1月、2500万円です。1月、20日稼働で、1日125万円。30トンの間伐材が125万円となれば、笑いは止まりません。原価75000円の間伐材が125万円に化けるほどの事業をこれまで誰もやらなかったのは何故でしょう。それは、そんな旨い話しはないということです。木粉になる率たるや、約42%です。

呆れるほどの、最大の問題は、これから研究するということです。「いずれはできる」では、ゴーサインは出せません。