政治の役割

[ 2012年5月21日(月) ]

今日も2名の方と社会の仕組みなどについて議論しましたが、政治が受け持つ役割が果たされていないということではないかと考えています。富の再分配って言葉では使いますが、本当のところが未だ分かっていない私です。

暮らしやすいということは、住むに足りるということではないでしょうか。かつての日本では生まれた所で暮らすというのが当たり前でしたが、いつからか職を求めて移動する人たちが出てきました。それが今では、暮らしやすさを求めて移動する人たちが増えてきています。価値観の多様性といえばそうかも知れませんが、「ふるさと」の実感がない人たちが増えているのではないでしょうか。

これは、政治の力が落ちているのだと私は考えます。人との関わりを持ちたくないという人が増えています。関わり方が分からない人たちと言った方が良いかもしれません。メールやゲームでしか会話できない人たちといえるかもしれません。話さなくても生きていける社会が存在しています。愛着という言葉も死語になっていっているのでしょうか。

暮らす仕組みが壊れていっているのなら、それを立て直すのも政治です。これは政治主導とは違います。それぞれの地域が元気を取り戻す、自分たちの「ふるさと」だと自信を持って言えるようにするには、仕組みを考えなければなりません。家族だけで群れていたのでは、社会とは言えなくなります。大きなテーマですが、政治の原点ではないでしょうか。