平成20年度 庄原市当初予算の概要

[ 2008年2月26日(火) ]

本日の議員全員協議会で、予算の概要説明がありました。一般会計の予算規模は、314億6270万円で、平成19年度当初予算額(285億3000万円)対比で、10.3%増の積極的予算となっています。

積極的とは前向きに取れますが、新庁舎建設費として約22.8億円と私営工業団地にジュオンの工場建設費(国の補助金)約13.9億円が計上されていますので、積極的とは言えないと私は思います。歳入では、地方交付税が4.5%6億3000万円あまり増額されていますが、昨年の参議院選挙での惨敗による地方へのご機嫌取り予算といえます。これは恒久的なものではなく、来年はどうなるのかというものだと私は思いますね。

更に、東京都や名古屋などから搾り取った「地方再生対策費」が約4億7600万円きますが、社会福祉経費に重点配分されています。福祉を手厚くでええじゃないかとなりそうですが、次年度も継続して予算化できるという保証はありませんので、バラマキ的と言われても仕方ないでしょう。これから各委員会で審査が始まるのですが、本当の意味の審査が出来るのかということが重要です。「ご理解下さい」では、理解できないものが目につきます。

市民サービスの向上ということからすれば、予算が増額されているわけですから、向上するように思えますが、どうでしょうか。燃料代の高騰による物価上昇分で消えるのではないでしょうか。膨大な借金を返済しながら、新規事業を入れていくという、何とも難しい舵取りではありますが、もう少しメリハリをつけて欲しいものです。つまり、いつも言っている、集中と選択です。「地方再生対策費」あたりは農業分野に重点配分して欲しかったですね。

私は庄原市の産業と言えるものは、農業だけと言ってもいいのではないでしょうか。新産業創出と言われますが、今ある産業を成長させるほうが短時間で効果が上ると考えます。奥出雲町などの先進地の真似れるところは真似ましょう。真似ることは最大の創造と言いますが、皆さんは、どう思われますか。私は、下手なプライドなんて捨てるべきと考えます。