― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2011年3月11日(金) ]
今日は現実的な話を書きたいと思います。世の中を大変な不景気風が吹き荒れています。今日もある経営者と話したのですが、今度こそ底だろうと思っていると、次の底がやってくると。
彼曰く、「小泉改革の方が良かったのかもしれない。というのは、規制改革の旗印で元気があった」と。今は旗を振る人たちが内紛に明け暮れているのですから、市場は冷え切って行っています。元気になるキャッチフレーズがまるで見当たりません。事業仕分けの呪文はもう効きません。
自民党をぶっ潰すと言っていた小泉さんのライオンの様なヘアースタイルが懐かしく思い出されます。徹底した市場原理主義に任せ、政府の口出しは極力しないやり方が小泉流でしたが、小さな政府を目指すなら、正解だろうと思います。陽が当たる所と当たらないところの格差が指摘されますが、市場が元気になることも事実です。
先進国で何故、日本だけに不景気風が吹くのでしょうか。それは、やることが全て中途半端だからです。中国の躍進を支えているのは旺盛な購買意欲刺激策です。日本は成熟社会だからと言いますが、アメリカだって景気回復していますが、陰で支えているのが人民元です。アメリカ国債は人民元の独壇場となりました。
自国で国債を賄っている時代はもう少しで終わります。近頃の野村ホールディングスの動きは、日本だけを相手にする時代の終焉を思わせます。積極的M&Aで、国内企業は生き残りをかけて世界に出て行きます。企業は生き残っても、日本国国民は置き去りです。日本国国民は、この国で生き、暮らし、亡くなります。
行き場のない日本人は、誰が助けてくれるのでしょう。
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