車が売れない

[ 2010年11月3日(水) ]

今日の新聞に「車が売れない」という記事がありました。特にマツダは、52.2%減と最大の減少幅になっていました。午後から仕事で、あるディーラーに行ったのですが、お客様はいらっしゃいませんでした。「まるで売れない」と言っておられました。

エコカー補助金が9月で打ち切りになったことの影響がもろに出ている感じです。特需に湧いていた自動車業界も一転して、奈落の底に落っこちた状態とでも言えばいいのかも知れませんが、暫くは回復しないでしょうね。私はエコカー補助金はまだ続けるべきだったと以前のブログにも書きましたが、子供にお小遣いをばらまくことでは景気は回復しません。況して少子化対策にもなりません。

裾野が広い自動車業界が元気がなくなると、急激な円高も考えると、どうでも海外生産にシフトせざるを得なくなります。1ドル80円の想定も崩れようかとしている現在、どうでもTPPに乗らなければ韓国の車がアメリカや中国に輸出される可能性が高くなるも事実です。アメリカは、日本を外してTPPを結びたいのが本音です。日本が出遅れている間にドンドン輸出してリードしようという魂胆ではないでしょうか。

農業問題も出てきていますが、財源の問題はあっても個別所得保証制度で押し切るのではと想像します。アメリカ産牛肉の輸入を月齢に関係なく呑まなければ完全に外されることでしょう。米も例外とはならないでしょうね。もう日本だけを例外扱いすることはどの国も認めません。車を売りたいし、テレビも売りたい。原子力発電所も売りたい。生き残る農業政策とは何だろうか。

自然のダムの役割を果たしている田圃や山林は誰が責任をもって管理するのだろうか。やはり、環境税を導入して広く国民に応分の負担をしていただく必要があると考えます。車が売れないから、環境が見えてきました。環境は間違いなく世界が認めるキーワードです。