― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2025年8月22日(金) ]
日曜日から1泊2日で「NPO丹波漆」に視察研修に行かせていただきます。今回は漆掻きをする現場を視察し、ほんの少しですが漆掻きの実習も予定されています。全員初めての経験ですので、ワクワクしています。
昨日の新聞だったか、能登の輪島の漆職人を養成する施設整備等の記事がありましたが、漆の約94%が外国からの輸入という事実を皆さんにお知らせして、国内で漆を育てる運動を展開する必要を私は強く感じています。外国と言っても中国なんですが、中国国内でも漆液生産は減少してきているのだそうです。
文化庁の指示により文化財建造物の塗り替えには国産漆の使用が推奨されていますが、国産漆の生産量は2t/年と算出されています。しかし、日本の漆使用量は約30t/年ですから全く不足しているのです。能登の輪島の漆職人さんを育てることは重要ですが、漆液の生産に関しては全くの無策といえます。
私は庄原を漆の里にしたいという壮大な夢を描いています。漆液が採れるには10年から15年かかることを皆さんに話すと、「そりゃあ誰も植えん」と殆どの人が言われます。先ほど書きました、文化財建造物の塗り替えだけで2.2t/年と算出されているのです。ご理解いただけますでしょうか?
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