― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2024年5月17日(金) ]
昨日、JR芸備線の一部区間の存廃などを議論する「再構築協議会」の実務者レベルでの初の「幹事会」が岡山市内で開催されました。NHKのお昼のニュースで放映されていたものを観ましたが、頭にきました。
3月の第1回再構築協議会で自治体側から「会社は黒字なのになぜ路線を維持できないか」との質問があったことに対する回答として、JR西日本の担当者が、「利用が少ないローカル線に利便性や生産性を高める設備投資などを単独ですることは困難だ」と発言したのです。つまり、「皆さん、お金下さい」です。
内部補助で不採算路線を維持することは、国鉄分割化の際に国が主導して決められたことであり、赤字になったから路線維持は無理ということはできないことになっています。意外と知られていませんが、その制度設計のために24兆円という巨額債務を国民の税金で穴埋した経緯があります。
赤字の会社に赤字ローカル線を維持させるのは如何なものかという議論をJR西日本は演出したい訳ですが、「虫が良すぎる」と言えます。沿線自治体を巻き込んで再構築協議会設立まで持ち込みましたが、悲劇の主人公の割には態度が横柄と言えます。つまり、死にかけた会社ではないのです。
このままの議論が続いていくと、どこかで一致点を見出さなければならなくなります。3年後を目途にといわれていますが、10年でも議論すべきと私は思います。この国はどこに向かって行こうとしているのか、地域住民の声を聴く必要はないのか、儲ける人が儲かればそれでいいのか、国はあまりにも身勝手です。
医療・福祉・教育問題も弱者切り捨てです。儲からなければ値上げすれば済むのでしょうか。つまらん政治家が僅かなお金に執着する姿を見るにつけ、志高く生きるとは何か、情けなくなります。
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