本屋さんが無くなります

[ 2023年9月26日(火) ]

創業90年の小池書店さんが9月30日で営業を終えられます。私が子どもの頃より通っていた本屋さんですから、60年からのお付き合いでしたので、寂しい限りです。ウィー東城の佐藤さんが言われていますが、この先5年で相当数の本屋さんが廃業されるみたいです。信じれないことですが、売れ筋の本が入って来なくなっているとか。

小池さんとはご近所のおばさんが勤めておられたこともあり、親しくさせていただいていました。大した本を買う訳でもなく、遊びに行くという感じでしたが、中学時代からはNHKの基礎英語や続基礎英語のテキストを、高校になると英語会話初級、中級のテキストを毎月買いに行っていました。私は文学とは縁がなかったですね。

当然ながら、各教科の問題集も購入していました。社会人になっても週刊誌や月刊誌を定期購読しており、昨日、最後のプレジデントが配達されてきました。お父さんが面白い方で、高野に配達に行ってきたのでりんごを食べんさいと、りんごをお客さんに配っておられました。実はこのお父さんのお爺さんが創業された本屋さんだそうです。

この前、そんな創業のお話を息子さんから聞くことがあり、創業者はアメリカに渡って複数の事業を興し、その後帰国してからも本屋以外にも事業を営まれていたそうですが、2代目で本屋、文房具に定着されたみたいです。この2代目さんも相当に面白かったという記憶がありますが、その奥さんは金庫番というイメージが残っています。

問題は、旧庄原市内に本屋が一軒も無くなったということです。本はAmazonでというお客さんが増えたのも事実ですが、本離れが進んでいます。何でもスマホで解決という猛者もいますが、調べるという行為が省略される時代です。本屋さんは街の文化と言われていた時代もありますが、また一つ灯が消えていきます。