ふれあいタクシー事業

[ 2022年8月26日(金) ]

昨日は教育民生常任委員会で神石高原町役場に「生活交通対策について」視察研修に行かせていただきました。平成29年からタクシー助成制度がスタートしたのですが、その後、制度の見直しがあり、現在の「ふれあいタクシー」へと進化しています。

平成29年導入後、個人的にお願いしてタクシー助成制度の勉強に神石高原町役場に行きましたが、画期的な取組だと感心したことを思い出します。大きなバスにお客さんを乗せずに走ることはどこにメリットがあるかと考えれば、殆どメリットらしいものはありません。今回のJR問題にしてもそうですが、どこかで決断する必要があるのです。

大まかな説明をすると、75歳以上の町民が対象で、病院に通院する場合、行きが900円の個人負担で、帰りも900円の個人負担で合計1800円です。本来なら仮に往復運賃1万円であっても残金8200円は町が負担することになっています。ただし、平成29年導入当時は、利用回数の制限はなかったのですが、現在は月に20回までとなっています。

利用状況ですが、平均運賃3360円、平均町負担額2460円、平均移動距離10.5㎞となっていますが、町独自のワゴン車や中型バスでの移動支援(300円負担)では、年間利用者数(H28)が4400人程度でしたが、ふれあいタクシーでは、年間(R3)24676人が利用しています。輸送コストは、バスであれば約5600円/人、タクシー約2000円/人となっています。

町負担額の推移ですが、導入したH29年度は負担金600円で回数制限なしでしたが、約5400万円、H30年度約7000万円、R1年度回数制限30回で約6900万円、R2年度負担金900円回数制限20回で約5000万円、R3年度約5100万円です。皆さん、どう思われますか。