少し間が空きました

[ 2022年8月11日(木) ]

別に体調が悪いとかではありませんが(ギックリ腰はかなり回復してきています)、一寸忙しくしていました。私が住む地域を「漆の里」にしようと皆さんと協議を重ねてきていましたが、ついに動き始めます。

第1期として、バッファゾーンとして整備した山の内約1haを開墾して漆を植えられる畑の様な状態にします。本当はここが非常に重要なとろこなんです。というのは、どうでも3年から5年は下草を刈らなければならないのですが、漆は樹液が取れるようになるまで最低10年はかかります。その間、無収入で、全ての作業は無報酬です。

だから、漆を植えて樹液販売まで目指す人が現れないのです。我々はその間に、漆搔き職人も養成しなければならない訳ですから、益々、ハードルは高くなります。では何故そうまでして漆を植えるかですが、かっこ良く言えば、「使命感」からです。日本で現在流通しているウルシ液は殆どが中国産で、国産ウルシ液は5%程度だと言われています。

私のブログを丁寧に読まれている読者のみなさんは、どうして漆を植えることになったかという顛末はご存知だと思いますが、現在も計画は拡大中です。私は現在67歳ですので、10年後は77歳になっている計算ですが、運が良ければ漆搔き職人になっているかも知れません。漆掻きはそれほど体力は要りませんので、高齢者でもできます。

今回の計画が実行に移せるようになった大きな要因は、京都府にあるNPO法人丹波漆さんとの交流です。丹波漆さんのサイトをご覧いただければ、私たちの目指すものがご理解いただけると思います。