粟田小学校と庄原小学校を視察

[ 2021年11月16日(火) ]

教育民生常任委員会の継続審査にあげている教育条件整備「学校適正規模・適正配置」に関する調査活動として、東城の粟田小学校と庄原小学校の2校を訪問し、授業参観、校長との意見交換を行いました。

粟田小学校の児童数は6学年18名で、1(1)・2(5)年生、3(3)・4(3)年生、5(3)・6(3)年生が3クラスによる複式学級で学んでいます。1・2年のクラスは()内の通り1年生1名と2年生5名による国語の複式授業でしたが、これまでの授業の組み立てがわからないので教師の準備(組み立て)は大変だろうなと想像します。また、1対5で別々の内容を学ぶ訳ですから、自学習的かな?

私は初めて複式学級の授業を見せていただいたのですが、メリット・デメリットはあるでしょうが、児童個人の力に依る部分が大きいのかなと感じました。参観後、校長と懇談して感じたことは、教師集団のチームプレーがないと複式の授業は上手く機能しなということです。そこには、「阿吽の呼吸」があるみたいです。

粟田小学校は市教委の予定では、今年4月に東城小学校に再配置ということだったのですが、地元住民との話し合いの場が設定できず、単独の小学校として存続しています。早期の課題解決を望みますが、どうも、ボタンの掛け違いもあるのではないでしょうか。岸田総理ではありませんが、聞く耳持たぬではなく、相手の言うことを聞くという胆力も必要です。

午後からは市内で一番児童数(347)が多い庄原小学校を訪問しました。目的は、川北小学校から庄原小学校にやって来た児童の様子が知りたかったのと、英語科の授業の進め方やパソコンを活用しての授業の参観でした。21名から35名のクラスが各学年2クラスありますので、「庄原にも子供はおるんじゃ」と感激しました。

5年1組の英語の授業は、その昔、西城小学校が文科省の実験校?として英語授業に取り組んでいた時の様子とは格段に英語の授業という雰囲気ではありましたが、どうしても中学校を意識した内容だなと感じました。児童は異文化に触れるワクワク感があるので、もっとそのワクワク感を作り出す授業にすべきではないでしょうか。

川北小学校からやってきた児童の様子を校長に聞いたのですが、最初は身構えていた感じだったが、今では他の生徒たちとも打ち解けて何ら問題はないということでした。その生徒がいる教室ではパワーポイントを使って自分で考えた「町の幸福論」をプレゼンしていましたが、県立大学に医学部を作ってはどうかというアイデアにはたまげました。

参観後、校長と懇談したのですが、MISSIONとして◎自他共に認める「リーディングスクール」として庄原市・広島県の教育を牽引していくこと。にはいささか驚きましたが、それだけの気概をもって取り組んでおられることに感嘆もしました。

今回の粟田と庄原の2校の視察により教育条件整備が抱える課題の複雑さも一定理解できたと思います。19日の臨時議会後に委員会を開催し、視察の取りまとめを行い今後の委員会としての方向性についても検討します。議会として何ができるか、何をすべきか、人口減少社会から見えてくる課題は難題ばかりですが、立ち向かう議会であるべきと考えます。