人口問題を考える

[ 2021年7月28日(水) ]

「他所の市町の人口も減っているのだから仕方ない」と諦めたらどうなると思いますか。答えは、誰も住まない庄原市になります。「貧しいながらも楽しい我が家」という戦前のキャッチフレーズがありますが、そうはならない現実があります。

昨日、「庄原の人口問題をとことん考える民会会議ひと部会」の山内部会長と人口問題について意見交換したのですが、庄原市の対前年人口減少率が令和3年3月31日の集計で初めて2%を超える2.16%、減少数も745人となり過去最大を記録しました。このままの減少率で推移すれば、近い将来、3万人を割るのではないでしょうか?人口が減ると何が困ると思われますか?

市税・交付税の減収により庄原市の財政が益々厳しくなっていきます。地方交付税でみると、平成22年度は177億円でしたが、令和3年度は135億円となっています。皆さんの家庭で考えてみて下さい。収入が減っても従来通りの生活ができますか?貯蓄がある家庭は貯蓄を崩せば当座は何とか凌げますが、いつまでもは無理ですよね。

「貧すれば鈍する」という言葉がありますが、役所が役に立たないところになっていきます。これを負のスパイラルに陥るといいます。京都市が下手すると財政再建団体にというお話がありますが、税収が増えないのに住民サービスは減らさずに増やした結果です。観光客は安いツアー客ばかりでお金が落ちないのに地下鉄を無理して作ったりしました。

庄原市は合併前と同じ仕組みを多く残していますが、これからも同じ様にやっていけるでしょうか。人口減少、少子高齢化、限界集落、消滅集落と言葉は先行していますが、皆さんも実態から目を背けてはいけません。暫く、人口問題を書いてみようと思います。