過疎高齢化、少子高齢化

[ 2021年5月5日(水) ]

言葉遊びではないが、「活力ある」、「若者定住」、「老後の安心」、「子育て支援」、「医療の充実」、「教育環境整備」等々、選挙期間中に良く聞かれた言葉です。しかし現実は、高齢者が半数近く暮らす過疎のまちである。

出来もしないことを訴えるとまでは言わないが、もう少し現実に目を向け、できることから始めるべきではないだろうか。小さな一歩の積み重ねで変化が見えてくるし、成果が実感できてくる。庄原市が今必要とするのは、即戦力です。地域おこし協力隊がどうして庄原市では上手くいかないのか?上手くいっている市町と何が違うのか、再検証すべきです。

林業分野では従来の手法とは異なる形で若者が自伐型林業も視野にいれた会社を設立して活動を開始していますが、森林組合の下請けからの脱却が課題となっています。行政も林野庁に出向き、森林環境譲与税を活用した事業の進め方を研究するくらいの気概が必要です。県によっては森林組合とは別組織を立ち上げて事業をしているところもあります。

農業分野ではスマート農業が時代の要請とマッチして脚光を浴びていますが、家族農業で生計が立てられるモデルの構築も急務であると思います。石川県羽咋市が取り組んでいる羽咋式自然栽培は、肥料・農薬が売れなくなる農法ですが、農協も積極的に支援しているのは何故でしょう。目先の利益を追い求めるのではなく、明確なビジョンがあるからです。

私は一度しかお会いしたことがありませんが、高野誠鮮さんという方が羽咋市を活性化させた張本人です。