老いるとは

[ 2020年7月27日(月) ]

週に3日ディサービスに行っている母親が、「今日は膝が痛いから休む」と自分から言い出したので施設に連絡して休ませました。私も確認しましたが間違いなく自分から、「今日は休む」と言いました。

お昼ご飯の時に、「今日はディサービスを休んだんよの」と言うので、「自分で休むと言った」と私が答えると、どうしてそんなことを言ったのだろうという顔をして考えていました。恐らく、何らかの理由で思考回路に不具合が生じていたと思われます。というのは、昼前には朝飲んだ膝の痛み止めの薬が効いてきたことで思考回路が復帰したみたいです。

97年間も生きていると色々なことが起きます。喜怒哀楽を感じなくなるというか、自分のことが精一杯で、完全な自己中状態となります。でも時々、刺激的な言葉を聞くと過去を思い出すこともあるみたいで、思考回路に変化が起きるのだと思います。刺激的とは、普段の会話には登場しない亡くなった人の名前(母は生きていると思っている)等です。

皆さんも家族にご高齢の方がいらっしゃると思いますが、折に触れ、老いるとはと考えられることもあるでしょう。いつまでも元気で活躍したいという願いはありますが、いずれは亡くなります。母は97歳でありながら、厳しい老いと向き合って生きていますが、何ものかと戦っている様にも思えます。

私も1日1日を大切にして生きていきたいと思います。