誤解がある

[ 2020年2月12日(水) ]

「かんぽの郷庄原」問題についてどうも誤解があるみたいだ。庄原市が、「買うか」「買わないか」という二者択一だと思われている市民が多いことに驚いている。これは執行者の情報発信に問題があったと言わざるを得ない。

パンダ騒動もそうだったが、庄原商工会議所の新年互礼会での市長挨拶が独り歩きを始めたのだと思う。その後、執行者による公式の場でのコメントはなく企画建設調査会での議論が中国新聞に掲載されたことで、「これからどうなるんだ」と思われた市民も多いのではないでしょうか。経営陣が頑張っているいる以上は応援するのが市のスタンスだと私は思います。

「何で庄原市は買わないのか」と聞いてこられる方がいますが、「譲渡の打診はあったけど、物事は交渉しないと決着しないでしょ」と私は答えています。市民の満足度の最適化が一番ですからね。規模が違いますが、日本製鉄 呉製鉄所閉鎖のニュースは衝撃的でしたが、「かんぽの郷庄原」は今も、これからも営業を継続する点が大きく違うところです。

松下幸之助さんが日本の政治が駄目な理由に、「経営がない」とおっしゃっていますが、明確な将来ビジョンを示せない日本の将来を憂いて松下政経塾を立ち上げられたのです。その時、彼は84歳でした。政治は思い付きではなく、こんな日本国にする、こんな広島県にする、こんな庄原市にするという経営ビジョンが必要だということです。