これが現実です

[ 2020年2月5日(水) ]

昨日の企画建設調査会は、1部として「かんぽの郷庄原」を経営するサンヒルズ庄原の安部社長による経営状況の説明。2部は、企画課による譲渡に関する状況説明を受けました。

経営陣は、家賃の下げ交渉を継続して行っており、何とか採算ラインまで下げていただける様に鋭意努力すると語られました。企画課は、譲渡の打診があるので、譲渡価格を2億5千万円程度と考えており、財源は過疎債を充当予定とのこと。これが現実なんですが、私は釈然としませんでした。

行政ってこんな仕組みで動いているから、時に理解不能な事態が起きるのかと改めて思いました。最後まで諦めないで経営努力する経営陣があり、他方、経営は別物の如く設備の取得を目指す執行者。どちらの思いも分かりますが、会社経営者の端くれとしては、「絶対に諦めない」が最優先だと確信しています。

ブログに書いたことがありますが、国民金融公庫で融資を受けて事業をしていたのですが思うように売り上げが上がらず、このままでは会社倒産の危機に瀕したことがあります。そこで私が取った手段は、国金に対して返済延期でした。今の私の会社があるのは、国金が要求を呑んでくれたからです。

実は、こんな例は沢山あり、これが血の通った貸付だと私は思います。この解決策を授けてくれたのは、税理士だったのです。税理士にも責任の一端はあったかも知れませんが、「あらゆる手段を講じて乗り気らなければならない」と私に発破を掛けてくれました。あの先生とは良く喧嘩しました。