勉強会でした

[ 2019年12月5日(木) ]

昨日は社会福祉協議会主催の「みんながつながる」勉強会がありました。講師は、過疎地の人口問題スペシャリストと言ってもいいかな?藤山浩さんです。彼に初めて出会ったのは、神石高原町であった「サポート人ネットワーク」でした。

それからは年に1度は彼の話を聞いていると思いますが、彼はドンドン進化していっています。彼の強みは、データを駆使して処方箋を示すことです。昨日は庄原市内の全ての自治振興区の現在の人口を多面的から分析し、何もしない場合の将来予測、何組の移住者を迎え入れればという将来予測をされました。何も手を打たなかったから、かなりの自治振興区が消滅の危機となります。

具体的に示され、「かなりやばいですね」ってやんわりと言われますと、何も言えない状態になります。地元の敷信自治振興区は市内で唯一人口が増えているところですが、将来的に万全ではなく、年間9組程度の移住者の受け入れを続けていけば現在とそれほど変わらない状態が保たれるという見立てでした。私は更に自治会単位で予測を立て、対策を立てれば万全と思います。

自治振興区名は出せませんが、かなり厳しい指摘を受けたところもありましたが、人を呼び込めと言われても何をどうすればよいのかという処方箋は言われませんでした。当たり前の話ですが、先ずは自分たちで考えてみることから始める必要があります。除雪機を宝くじの補助金で整備しましたが、今でもバリバリ活躍している機械はあるのでしょうか。

これまでできていたことが確実にできなくなる時代がきています。除雪機を操作する人がいなくなります。冬季安心住宅だけではカバーできない数の高齢者がへき地で暮らしておられます。実の親でありながら、「ほっといてくれ」「あんたらあ、何ができるんなら」って言わざるを得ない子どもの苦しさもあります。