― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2019年7月14日(日) ]
もうかなり長い期間、山のことを勉強してきていますが、これは素晴らしいという山に出会ったことがありません。ところが、11日に視察に行った山は、私たちが勉強してきた理想形の山、そのものでした。
所有者とは学校は違いますが、同級生ということもあり以前から親しくさせていただいています。自伐型林業経営を目指している若手林業グループと会派との合同勉強会を彼の山でお願いしたところ快く引き受けてくれたので、東城町小串にある彼の山へと向かった次第です。最初に座学で、この山の歴史について学びました。
昭和48年、高校の林業科を卒業すると直ぐに山にヒノキの植林を始めたそうですが、翌49年、野ネズミの大発生で苗木は枯れてしまったそうです。しかし、彼は挫けることなく、再度ヒノキの苗木を全山に植えたのだそうです。そして、こつこつと下草刈りや除伐、枝打ちを繰り返しながら平成29年に搬出間伐295㎥を行ったそうです。
冒頭にも書きましたが、県内一斉に植林された山々はその殆どが手入れされておらず、用材になる木は少なく、皆伐によってチップ材となります。ですから、間伐のための道ではなく、大型高性能林業機械を入れるための道ですから、原則、皆伐ではげ山になります。彼の山の中の道は作業をする上で最低限必要な幅で整備されていました。
私がドイツで訪れた山と単純比較はできませんが、基本的に同じ考え方で整備されていると感じました。育てる山ですね!
もっと彼の山に対する考え方をお知らせしたいのですが、彼は庄原市の林業アドバイザーに就任しましたので、これからは市内で林業経営等の指導に当たりますので、ご期待ください。
« 前の記事 | | | 次の記事 » |