地域と教育現場

[ 2010年1月28日(木) ]

西城での懇談会では、「学校をなくしてはいけない」、「もう我慢も限界じゃ」というご意見をいただいた。そうすると、翌日の中国新聞、「三瓶山ろく診療所だより」に興味ある記事が載ったのである。それは、「小規模校 地域と教育現場に利点」との見出しでした。

その記事に、「小学校が地域から消滅すれば、ますます人は郷里に帰ってこないという点」。つまり、学校自体が地域にないのであれば、子育ての人は絶対に帰れないということです。結果として、過疎現象に拍車がかかり、ますます元気がうせていくとも書かれています。更に、子供たちの元気な声や姿が高齢者を元気にする良薬とも。

記事を書かれたのは、診療所の先生ですが、「わが地域は小規模校の持つ、地域医療と教育現場に及ぼす重要な利点にかんがみ、あえて統廃合はしない!そのための財政出動も辞さない!」というぐらいの大胆な行政を期待すると結んでおられます。この方は、松山出身だそうですが、我々にない視点で観察された上でのご意見ですから、説得力はあります。

地元の人間が言うと、地元エゴと捉えられますが、そうでない人が言うと、「そうだ、なるほど」と感じるから不思議です。適正規模といいますが、どこを基準に適正というのか、難しい問題です。西城から何もかも無くなっていっている。ここに住むなというのかという激しいご意見もありました。昨日の首相答弁をラジオで聞きながら、「子ども手当てだけじゃなく、田舎生活手当ても欲しい」と感じました。

田舎に住むにはコストがかかります。故郷論争になるかもしれませんが、このままでは、中心部しか生き残れないのではないでしょうか。