小学校での英語

[ 2010年1月23日(土) ]

昨日の研究会の続きを書かせていただきます。私の今回の目的の一つは、直山調査官の講演を聞くことでした。日雨孫校長が絶賛される人ですから、どれほどの人かという興味もあり、聞いてみたかったのですが、間違いありませんでした。

良く、日本語もろくにできないのに何で英語を教える必要があるという言葉を聞きます。そう言われれば、そうかなと思われる皆さんも多いかもしれませんが、果たしてどうなのでしょう。昨日の講演は、全く違った切り口で、小学校の英語教育を語られました。単に英語表現ではない、言葉の持つ力を理解することの重要性を説かれたのです。

押し付けではない考える力をつけさせることだと。会話力の乏しい児童、会話の少ない家庭等から本来の日本語が消えていく。英会話を通して自分を表し、お互いに知る努力をすることによって考え、逆に日本語力がが身につくとも。つまり、普段の日本語の会話では聞けないことを英語で聞いたり答えたりすることで、より内面を知ることができ、結果として考える力がついてくる。

そして、小小連携のこと、小中連携のことも詳しくお話しになりました。折角、小学校でおぼろげなる英語にふれてきた子を、「それがどうした」的にスポイルしないで欲しいとも言われました。つまり、指導法の継続性、学習内容の継続性の重要性です。更に、ルール化した指導を確立する努力をして欲しいとも言われましたが、繋がらなければ、もったいないとなります。

多くのことを学ばせていただきましたが、文章にまとめることは難しいですね。そうなんですね、実践を通してしか成果は見えません。現場の力です。現場の先生は大変だということは良く分かりますが、礎とご理解下さい。私も微力ながら、応援させていただきます。