― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2018年7月11日(水) ]
晴れた穏やかな府中町の町中を流れる榎川を突然に猛烈な勢いで濁流が流れ始めた訳ですから、住民の皆さんはただただ驚くだけだったでしょう。そして、流木が橋の欄干に堆積されダムになったことで濁流が街中に流れ出ていきました。
雨も降っていない静かなたたずまいの府中町に避難を促すサイレンが鳴り響いても、「何事」って誰もが思うのは当たり前です。砂防ダムがあったのかどうかは分かりませんが、水分をタップリと含んだ山肌が一気に崩落したものと思います。唯一の救いは、夜間でなくお昼だったことです。それと、多くの救助隊が残っていたことも幸いしました。
今回の災害で困ったことは、道路が寸断されている箇所が分からなくて目的地に着けなかったことではないでしょうか。トヨタのアプリで通過できたヶ所と通れないヶ所が表示できるものをニュースでやっていましたが、これは便利ですね。無人運転装置云々の議論もありますが、災害時には恐らく役に立たないと思います。
大きく報道され始めている断水問題ですが、水が豊富な日本と思っていましたが、水がありながら送れない現実に唖然です。人間だけでなく、家畜たちの餌や水は確保されたのでしょうか。考えれば切りがありません。国土強靭化と言うなら、ライフラインの見直しは急務です。戦後作られた構造物の耐用年数を既に超えているのでは?
災害は防げないものもありますが、備えることはできます。もう一度自分たちが暮らしている地域のライフラインの点検を含め検証すべきではないでしょうか。都市部が孤立するという現実があることが証明されました。
ただ、人間のやさしさや連携、信頼というものは全く失われていないということも実感しました。
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