三江線

[ 2018年4月5日(木) ]

最後は大フィーバーとなった三江線でしたが、地域交通問題は何ら解決することなく、「何だったんだ」という感じを受けます。次は芸備線ではないかと沿線住民と自治体はヤキモキしていますが、地域(生活)交通体系の整備こそ急務です。

たちまちはバスによる輸送となりますが、これとて赤字満載でのスタートであり、前途多難と言わざるを得ません。突然の廃止宣言に沿線自治体は、「思ったよりも早かった」というのが正直なところかも分かりませんが、私からすると、JR西日本が低姿勢で交渉に臨んでくれたことで、お役所の対面は保たれたというのが本音だと思います。

だから、課題解決することなく妥協の産物であるバス輸送で決着したのです。そうなると、芸備沿線を抱える自治体(特に庄原市)は、JRが消えても町は消えないぞという覚悟を示すべきだと思います。今回の三江線問題でも、「鉄道は一部の住民のもの」という意見が多く聞かれましたが、白紙から地域交通を考える良いチャンスだと考えます。

比婆イザナミ街道を使ったマラニックが今年も開催されますが、公共交通を使って庄原市内を巡る「マラニック+公共交通」を開催すれば地域交通の課題等も明らかになるのではないでしょうか。テレビのバスの旅と同じように公共交通のない地域は正にマラニックとなりますので、市内の隠れた街道をお宝発見としたいものです。我ながらええアイデアじゃのう!