JAL

[ 2010年1月11日(月) ]

連日、新聞報道等で話題の「日航問題」ですが、どういう感覚で経営を続けていたのか理解できません。元々が国営企業でスタートしているので、親方日の丸的経営だったのかも知れませんが、1兆円からの公的資金が投入される可能性があるとの報道に、ただただ唖然とします。

同級生が日航のパイロットをしていますが、「どうなんなら」と聞いてみたいものです。まあ、経営者と労働者は違いますから、「ワシらは一所懸命に働いている」と言うことでしょう。ANAと比較すると従業員数が相当に多いそうですが、実態はどうなんでしょう。役員が全員退任して、新たな執行部を作るとなっていますが、誰が実働部隊を指揮するのか。

デルタ航空との提携も白紙となったようです。報道ですから確たるものかどうかは分かりませんが、前原大臣と菅副総理の意見が異なり調整に時間がかかったとか。今回のJALの問題は、地方空港の存続問題もセットで議論しなければならないので、複雑化しているのだと思います。それこそ政治主導で地方空港を作っていったのですから。

しかし、自民党政権が先送り先送りしてきた難題の解決を民主党政権が行っているのだと私は思います。もう限界まで来ていた日本国だったのではないでしょうか。明確な国家戦略ビジョンを国民に示して、国民の合意を取り付けて前に進まなければ、この国は二流国以下に成り下がります。それをやるためには、政治です。国民に夢を与えることができるのは政治です。