― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2018年2月5日(月) ]
県北部の市町の関係者は必ず、「基幹産業は、農林業です」と声を揃えて言います。本当にそう思っているのかと聞いたことはありませんが、恐らく、思っていないのだろうと判断します。
先ほどまで仲間と集まって農林業の将来を語り合っていたのですが、現役で生業としている人が半数からいましたので、真剣そのものです。人を育てることの難しさを聞かせていただきながら感じた訳ですが、昔というと変ですが、昔は代々、受け継いできたものがありました。それが農林業機械の開発により受け継ぐではなく、仕事になった様に思います。
世の中が変化していくスピードが猛烈に早くなり、伝承ということが御座なりになっているのではないでしょうか。元来、農林業は仕事というよりは生きる糧を得る生業だったのではないでしょうか。つまり、自然相手ですから自分ではコントロールできない、先人の知恵と言うか、経験則が大きなウエートを占めていたと思います。
大規模化してきた農林業がここにきて、「このままで良いのか」という人達が現れてきました。「どうもおかしい」と本気で思い始めたのです。国際競争力と言いますが、自動車を作ったり、パソコンを作ったりすることと、山の木を育てることや農作物を育てることは同じでしょうか。生きること、生かされていること、農林業の基本ではないでしょうか。
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