自治会・町内会

[ 2018年1月30日(火) ]

1月24日に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された「自治会・町内会 講座」で、講師の長谷川幸介氏より聞かせていただいたお話を自分流に纏めてみることにします。

非常に楽しい先生で、聞いていて全く疲れませんでした。いきなり、「俳諧を散歩と言う」というお話をされたのですが、先生のお母さんの実話だったのです。北海道函館出身だった長谷川さんですが、彼が40歳の時、お母さんが脳梗塞になられたのだそうです。その時は、日常生活には不自由しない程度のものだったのだそうです。

2度目の脳梗塞が来た時には、「家に帰る」と言い張って、近くだった実家跡に行っては、「どうして私はここにいるの」って言いながら自宅に帰るということを繰り返していたそうです。つまり、俳諧だったのですが、ご近所の方が家にやって来ては、「お散歩に行きましょう」と一緒に歩いて下さっていたのだそうです。これが、社会という幸せ装置だとおっしゃいました。

自治会にも町内会にも入らない人たちが増加してきていますが、地縁が薄れてきている証拠だといえます。日本は元々、農耕社会で共同体意識が高かったのですが、縁ではなく、円を払って(自治会費)動かす組織に変貌していったのです。初めて聞いた言葉ですが、自治会費は、元来「包むお金」であるべきだとおっしゃいました。「人は独りでは生きられない」。