勉強会でした

[ 2017年10月19日(木) ]

「庄原市の地籍調査の現状と山林部における地籍調査の今後」という大まかなテーマで、庁内の所管する4課の課長・係長8名+市議会議員7名+関係業者10名で勉強会を行いました。この勉強会は、9月議会での一般質問を実現する第一歩と言えます。

森林吸収源対策なんていっても理解できないと思いますので、「庄原市の地籍調査の現状と山林部における地籍調査の今後」というテーマに置き換えてみました。要は、住民には戸籍が存在しますが、土地にも地籍として所属が特定されなければなりません。しかし庄原市の現状は、僅か17%しか確定していません。お隣の三次市は、63%、神石高原町は82%です。

庄原市の課題は、山間部における地籍の確定が非常に遅れていることです。つまり、境界が確定できないので、庄原市の84%を占める山林の利活用が困難という事態に遭遇しているのです。早くに手を打たないと、手入れのされない放置林が急速に増加することが予想され、最悪は、先般の九州地方の様な災害の発生も危惧されます。

これまでは、現地確認として土地所有者は立会する必要があるとされてきましたが、急峻な手入れのされていない山に入る困難さや、所有者の高齢化等により、新たな手法が認められることとなったのです。それは、航空写真等の活用、3次元レーザーによる航空測量により短期間で広範囲の境界情報の保全が可能となったのです。

結論から言うと、現地調査を省略して筆界点を特定し、安価で簡易な測量手法等の導入により、より広範囲かつ効率的に境界情報を保全できるということを学ぶ、非常に重要な勉強会でした。導入するかどうかは、執行者の判断ですと書きながら、これだけの内容では皆さん、理解でき難いだろうなと感じています。興味のある方は、直接私にお聞きください。