森林組合と懇談

[ 2017年8月28日(月) ]

今日は市内にある備北森林・西城森林・東城森林と甲奴森林(総領地区)の組合長たちと、議長・私・企画建設委員長の3名で懇談しました。本当は要望活動だったのですが、これからの林業政策について突っ込んだ意見交換となりました。

山の境界確定についての考え方を聞かせていただいたのですが、山の所有者が亡くなったりして確定作業そのものができない山が相当に増えているそうです。そうなると、森林組合としても手入れをしたくてもできず、放置林となり災害が起きる可能性も高くなります。実は政府も近年のゲリラ豪雨による深層崩壊は、手入れをされていない山に原因があることを暗に認めています。

ですから、現行の境界確定のやり方をGPSやドローンを活用したやり方も認める方向で研究されています。この前打ち上げられたGPSのための衛星が4基体制となれば、誤差が僅か6㎝となるそうですが、やはり問題は、境界を知った人がいなくなることだそうです。国土保全という観点からすると、不在地主の山は国が収用するという方向かなと私は思います。

戦後の林業政策として、針葉樹の植林が全国的に行われたのですが、手入れもしない植林だけしたという山も相当にあります。用材として高値で売れた時代を経験している人たちは、二束三文でしか売れない木に魅力を感じていないみたいですが、私の持論である、強い間伐をして優良木を育てれば次代では相当な収入となります。