小池さんの勝ち

[ 2016年10月20日(木) ]

2020年の東京オリンピックのボート会場などの見直し作業が進んでいますが、大会組織委員長の森喜朗さんは当初、「今更、会場変更はできない」と突っぱねていましたが、どうも、「都民ファースト」の小池さんが勝ちそうな雰囲気になっています。

IOCのバッハ会長が来日して、公開で小池知事とやり取りをしましたが、これまでどうやって選定されてきたのか不透明だったので、相当な好感度で都民や国民に受け入れられたものと考えられます。これから、東京都、政府、組織委員会、IOCの4者で検討していくということになりましたが、どこまで予算圧縮できるか、小池さんの動きに注目です。

2013年に東京が選ばれた経緯を踏まえてという発言をバッハ会長が森氏との会談で述べた様ですが、至極当たり前の話であり、会場を変更してはいけないということではありません。IOCとしてはオリンピック開催の予算が膨れ上がり、開催地に名乗りをあげない都市が増えていることを考えると、豪華なオリンピックよりも実利を優先したものを歓迎すると考えられます。

小池さんが言っていることは至極当たり前のことで、これまで誰も何も言わなかったのが不思議です。3兆円超という途方もない予算規模の大会は、オリンピックの理念に照らしても許容の範囲を超えています。東日本大震災からの復興を世界にアピールするオリンピックとする言ったのは、安倍総理自身です。その道を示したのが、小池さんです。