― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2016年5月21日(土) ]
昨夜は、甲奴のジミー・カーターシビックセンターで表題のセミナーが開催されました。スイスのフォレスター、ロルフ・シュトリッカーさんとスイス近自然学研究所代表の山脇正俊さんを中心に近自然森づくりとは何ぞやというお話を聞かせて頂きました。
100年前のスイスは非常に貧しい国で、国土が荒廃しており災害が頻発していたそうです。恐らく燃料として山の木を伐採し過ぎ禿山になり、雨が降って山崩れが起き、麓の村々を濁流が襲ったと考えられていました。そうした中、研究した結果、災害の原因は禿山にあることが明白となり、森林保護法が制定されたのです。
それからは、小学校から森の重要性を授業で教える様になり、フォレスター制度の導入も行われました。森は人間だけのものではなく、人間と森が共生するという考え方が重要と言えます。大切なのは、森を観察することだとロルフさんは何度もお話しされました。そのためには、森の中に入らないと観察はできません。生物多様性のお話もありましたが、割愛します。
刺激的なお話が多かったのですが、箇条書きしますと、①日本は木の畑の林業である②森林はエネルギーの塊③森は我々の大工場④広報活動、啓発活動が重要等です。解釈を加えないと理解できないと思いますが、スイスでは過去の教訓から、森は人間や動物にとって生命の供給源であると考えられている様に私は感じました。
内容が壮大で、聞いたことの10分の1もお伝えできませんでしたが、日本の森林も今なら時間はかかるけど再生できるそうです。
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