観光について考える

[ 2015年6月6日(土) ]

今年1月にドイツに行きましたが、2015年版観光競争力リポートによると、ドイツは世界3位にランクインしています。ちなみに、日本は14位から9位にランクアップです。1位はスペイン、2位はフランスとなっており、前回1位のスイスは6位です。

どうして日本がこのところ大躍進をしてきているかですが、これまでは、顧客への対応やテロ発生、鉄道インフラの質の評価が1位だったのですが、今回は、新しい指標である口承・無形文化遺産が加えられたことによるものです。これまで文化庁にお任せだった登録申請を政府が主導して行った結果でもあり、正に、インバウンドの後方支援といえます。

話を元に戻しますが、ドイツの観光というか旅行は、日本人からすると質素だと思います。ドイツ鉄道は早期予約だと最大7割引きで指定席が購入できますし、人数による利用料の割引や、1.5日パスなんてものもあります。私が行った黒い森のリゾート地には外国の方も多く来られており、所謂、ペンションに宿泊してノルデックウォーキングを楽しんでおられました。

台湾、韓国、中国などのアジア圏の観光客は、ショッピング目的ですが、欧米の観光客は、日本の自然や文化に触れる旅に魅力を感じているようです。しかし、アジア圏の人たちもショッピングの次は地方の温泉や郷土料理、神楽、雄大な自然を求めて来日すると予測されているのも事実です。そのカギは東京オリンピックが握っています。

2020年が第一次競争で、2030年が第二次競争とも言われています。観光による地域創生は夢ではありません。要は、やるき!