― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2015年6月3日(水) ]
今日は午後から岡山県新見市にある、木材市場の視察に行ってきました。実は、木材市場というところに入ったのは初めてだったのですが、既に競りは終わっており、沢山の丸太だけが残されていました。
市場の責任者の方が場内を連れて歩いて下さったのですが、どうして競りで材の値段が決まるのかを実際の丸太を使って説明して下さいました。同じように見える丸太でも、枝打ちのタイミングを逃したものや、全く枝打ちをしなかったものなどを比較しながら説明を聞くと、「なるほど」って理解できます。同じ様に見える材でも1本1本選んでおられるのです。
桧の4mで末口30cm超の元木は4万5千円ですが、二番木は2万円という感じで競り落とされるのだそうです。つまり、十把一絡げはなく、1本1本の材の特性を見定めて価格が決定されているのです。また、その時代の時々で必要とされる材も変化するので、価格は変動するのだそうです。そんな情報も頻繁に林家に提供しているとおっしゃっていました。
昔々、果物屋でアルバイトをしていた時、大将が良く言っていた言葉に、「バチもん売りのバチもん買い」というフレーズがありました。2級品ばかり扱っていると1級品を見ても分からないということです。結局、何も分からない林業関係者が山は儲からないにしてしまったみたいです。明日は、三次木材共販所を視察に行ってきます。
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