今回のドイツは

[ 2015年1月27日(火) ]

今回のドイツ訪問は以前にも書いたが、フライブルグ近郊のバイオマス発電所やチップボイラーによる給湯施設の視察が主なものでした。フライブルグはオーストリアやフランスにも近く、異文化の集積所的なまちでもありました。

世界最先端のペレット発電施設を見せていただきましたが、ガス化発電を成功させよとすると今はペレットしかないかなと思ったりもしたのですが、複雑な気持ちになりました。要は、技術力を誇示したいということなんですかね。そして、田舎の農家が設置しているチップによるガス化発電も見ましたが、5年前の機械で効率は悪いけど、温かみを感じました。

発電を考えるなら技術的に確立されているメタンガス発酵によるガス化発電に軍配が上がると私は考えますが、問題は、発酵を終えた大量の液肥を日本の狭い農地でどう処理するかです。その解決策が見つかれば、チップボイラーでの給湯と発電、糞尿のメタンガス発電のセットが日本各地で稼働することは間違いありません。

そして今回の視察で一番感じたことは、産学官ではありませんが、大学でバイオマス発電や給湯システムなどが研究されており、技術が確立されていることでした。今は、一種のブームで技術者が不足しているそうですが、発電や給湯を扱うエネルギー供給会社がドンドン増えていくことが予想されます。エネルギーの地産地消です。

まだまだ環境に優しい取り組みは多くありましたが、少し不便は環境に優しいという思想が徹底している国、ドイツでした。