― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2014年7月30日(水) ]
ある読者より、「もっと日吉町森林組合について知りたい」というリクエストがありましたので、少し長文になるかも知れませんが、私の独断と偏見も十分に加えながら書かせていただきます。
どうして、日吉町森林組合がこれほど脚光を浴びているのかですが、「生産効率」の高さを指摘する声が多いのは事実です。昨日の資料室の報告書にも書きましたが、山を木の工場と捉えて行動計画や作業計画を立てて実践されていますが、そこまでの道のりはどうだったのでしょうか。
何度も登場する湯浅さんですが、彼はもともとが機械の工場で働いておられたみたいで、すべてを見える化することで、山の様子が誰にも分かる様にされたのです。現場と事務員の垣根を取っ払ったと言えます。そのことはやがて、山の中も見える化というか、路網整備につながったのではと勝手に想像しています。本当に山が一目で見えるようになっているのですから。
そして、機械でできることは機械で行うようにしたことです。路網を整備してハーベスターで木を伐る、フォワーダーで木を運び出す、ハーベスターが届かないところだけをチェンソーで木を伐るという工程に分割したのです。日吉町森林組合の施業は3名1組で行うのが基本となっています。
先ず書かなければならないのは、山主と境界を確定した上で使用契約を結び、施業計画を示し、見積もりをして、了解が得られれば間伐に入り、材を販売した(経費を引いた)お金を山主に支払ます。庄原市内の森林組合は路網整備の費用負担も山主に求めますがそれはありません。庄原の山主は、「山は儲からない」という変な神話を信じている人が多いな。
山主が文句を言わないで誰が言いいますか?森林組合は、組合員の利益を一番に考えなければ存在価値はありません。どうして山は儲からないと言われるのか理解できないと湯浅専務は言われました。はとえ荒廃林であっても路網を入れて間伐すれば、100%ではないが、木は成長するともおっしゃいました(40年生程度なら)。
林業機械についても、使い勝手が悪いならメーカーに協力してもらって使い勝手の良い機械を作れば良いと。そんなことで、作業効率は数段向上するのです。そして、やはり人です。人の成長なくして会社の成長無しを地で行っておられます。全てに徹底です。
今ここで、「こうします」ってことは言えませんが、今日から仕掛けを始めました。庄原市の大きな財産である森林を活用する道を探ります。私はトップが目覚めるまで「山、山、山」と言い続けます。それが今の私の仕事だと確信しています。リクエストして下さったあなた、日吉町森林組合の湯浅専務を呼んで講演会も企画したいと考えています。
庄原の山は宝の山です。
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